こんにちは。ぺちです。
本日はAmazonの面接対策で重要となる”STAR”について解説します。
これは自身のこれまでの実績をロジカルかつ客観的にもわかりやすく話す手法であり、これを意識することでAmazonのみならず面接対策自体が非常に効果的になります。
ぜひ最後までご覧頂き、面接対策に取り入れてみてください。
“STAR”とは
面接の場では、自分の強みや経験をわかりやすく伝えることが非常に重要です。そのために有効なのが「STAR(スター)」モデルです。これは、具体的な経験やエピソードを整理して伝えるためのフレームワークで、多くの採用担当者にとって理解しやすく、説得力のある話し方を可能にします。
STARは4つの項目の頭文字を取ったもので、これまでの経験をこの項目別に整理することで自ずと面接官にわかりやすい説明ができるようになります。
- S: Situation (状況)
- T: Task (課題・役割)
- A: Action (行動)
- R: Result (結果)
Amazonが面接において”STAR”を大切にしている3つの理由
AmazonではOLPに沿って候補者のこれまでの実績を面接で確認します。そしてSTAR形式で面接を進めることで候補者の以下のような要素を確認します。
ちなみに私が面接官をする際には必ず「これまでの経験や実績はぜひSTARに沿ってお話しください」と面接前に候補者にTipsとしてお伝えをしていました。
短時間で候補者の本質を掴む
面接は一回1時間しか無く、その中で2つのOLPについて実績をもとに深堀を行います。アイスブレイクや逆質問の時間を考慮すると一つの大きなエピソードあたり20分程度しか話すことができません。その中でエピソードや経験の大枠を端的に面接官に伝える必要があります。
Amazonの面接では基本的にまず始めに5分程度でOLPに沿ったエピソードをSTARで話し、その後深堀を行っていき本質を確認するという工程が一般的です。簡潔に伝えることができるかによってその後の深堀でより本質的なところを面接官に話すことができます。
ロジカルな思考の確認
面接で話すエピソードの中で「何が課題で」「目標は何で」「そのために有効なActionをとって」「結果を出した」ということの繋がりがロジカルかということがAmazonの面接では問われます。Amazonではロジカル思考が求められます。パッションと気合いでなんとかしましたという話は受け入れられないと思ってください。Amazonの中でも「Good intentions don’t work, mechanisms do」というジェフベゾスの考えを基にしたロジカルシンキングがあります。
STARで整理しておくことで物事の繋がりをロジカルに話せるようになります。
問題に対して候補者がどこまで主体的に関与しているかを把握する
主にActionのところで重要ですが、候補者がどれだけ他者を巻き込み、その課題に対して真摯に対応したのかというところも面接では見られます。OLPでいうところもOwnershipやBias for Actionですね。
Amazonではお客様のために主体的かつ積極的に行動できる人材が求められます。特にActionのところではご自身がどれだけ主体的に活動をしたのかをアピールできるようにしましょう。
これまでの経験を4つの項目に分けて実績を整理しよう
ここまででSTARがどうして重要なのかを解説しました。では面接対策としてこれまでの経験をどのように整理すれば良いのか、項目別により詳しく解説します。
Situation(状況): 「背景と設定を明確に伝える」
この部分では、自分が直面した具体的な場面や環境について説明します。以下の点に注意しましょう。
- いつ・どこで・何をしていたのか
- どのような背景・状況だったのか
- どのような課題や問題があったのか
【ポイント】
自分の話だけではなく、聞き手がその場面をイメージできるように具体的、客観的な証拠(人数感、規模感、数字)を元に伝えましょう。
【例】
「私は前職で営業部に所属しており、新規顧客獲得を担当していました。特に、競合が激しい市場での販売促進が求められている環境でした。」
Task(課題・役割): 「自分の役割と責任を明確に伝える」
この部分では、その状況の中で自分が担当したことを説明します。具体的には、
- 今回のエピソードで自分の担当は何だったのか
- どのような目標や役割があったのか
- 何を達成しようとしたのか
【ポイント】
個人の責任範囲や役割を明示し、何をすべき立場だったのかを伝えることが大事です。
その上で状況と課題の繋がりは論理的か、なぜやらねばならなかったのかを整理しましょう。
【例】
「私の役割は、新規顧客の獲得と既存顧客への深耕営業を行うことでした。」
Action(行動): 「自分が実際に行った具体的な行動を詳しく」
この部分が最も重要なポイントです。ここでは、自分がどのような工夫や努力をして問題解決に取り組んだのかを伝えます。
- 何をどのようにしたのか
- どんな工夫や工夫をしたのか
- チームメンバーや関係者とどう連携したのか
- 具体的なステップや行動計画
【ポイント】
漠然とした行動ではなく、数字などを用いて具体的かつ詳細に話すことで、実力や積極性をアピールできるようにしましょう。
また、課題に対して効果的なActionだったかを裏付けることも重要です、Amazonではとにかくロジカルに思考ができるかをこれでもかと聞いてきますので対策しましょう。
【例】
「顧客のニーズを徹底的にヒアリングし、課題に合わせた提案資料を作成しました。さらに、週に1度、フォローアップし、信頼関係を築く努力もしました。」
Result(結果): 「行動の成果や結果を具体的に伝える」
最後は、自分の行動の結果、何が変わったのか、どのような成果を得たのかを伝えます。できるだけ数値や具体的な成果を示すと効果的です。
- 数値目標や評価点
- 成果の影響やその後の展開
- 何を得たのか、どのように認められたのか
【ポイント】
定量的な成果や具体例を挙げることで、あなたの実績が伝わりやすくなります。
【例】
「結果として、3か月で新規顧客を5社獲得し、売上を前年比20%増加させることに成功しました。また、上司からは提案力を評価されました。」
最後に
今回はSTARについて解説しました。ロジカルかつ完結に物事を伝える手法してAmazonのみならず近年外資系の企業を中心に面接で取り入れられている手法です。ご自身の経験や実績を整理する手法としても役に立つと思いますのでぜひ活用してみてください。
