Amazonのインターンシップに参加し、内定をもらった話②

Amazon社員体験記

こんにちは。ぺちです。
私は新卒向けの夏インターンシップ経由でAmazon Japanの内定を頂きました。
そんな私の体験談をご紹介します。
※この情報は過去のものであり、現在の選考と異なる場合があります。

なお以下の記事からの続きのためまだ読んでいない方は先にご覧ください。

インターンシップ開始

インターンシップ概要

Amazon Japanのオペレーション総合職 夏インターンシップは全2日で構成されていました。私が参加した当時はコロナ渦で他社含めインターンシップはオンラインでの開催がメイン、Amazonも例に漏れずオンラインでした。
合計4クール程の開催で1クールあたり15~20名ほどが参加。オペレーション総合職の夏インターンシップでは全体で60-70名程が参加したと考えられます。
そしてこのインターンシップの旨みとしては選考直結型ということでした2日目の午後には面接が設定されていました。インターンシップ開催が9月頭でしたので早ければ9月末には内々定が出るという外資系ならではの速さです。また、実際に選考を念頭に面接ができるというのは今後の就活でも良い練習になりました。

インターンシップの目的としてはAmazonのオペレーション総合職について知ることがメインです。スケジュールは以下のようになっていました。

スケジュール
  • 1日目 午前
    アイスブレイク

    ・自己紹介
    ・役員のご挨拶
    ・Amazon Japan 会社概要

  • 1日目 午後
    Amazonについて知る①

    ・OLPの説明
    ・FC/AMZLの概要説明

  • 2日目 午前
    Amazonについて知る②

    ・FC/AMZLの詳細説明
    ・先輩社員と座談会

  • 2日目 午後
    面接

    ・ブロックに別れて面接

1日目

1日目はAmazonと配属部署の説明がメインです。セッション毎に担当社員がスライドを用いて説明、最後に質問時間が設けられている形で基本的に学生が何かアウトプットする場はありませんでした。
この場で特に実りがあったのがOLPの説明です。OLPとはOur Leadership Principleの略称で16項目からなるAmazon社員の行動指針です。

  • Customer Obsession
    リーダーはまずお客様を起点に考え、お客様のニーズに基づき行動します。お客様から信頼を得て、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合にも注意は払いますが、何よりもお客様を中心に考えることにこだわります。
  • Ownership
    リーダーはオーナーです。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。
  • Invent and Simplify
    リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、それをシンプルに体現する方法を常に模索します。リーダーは常に外部の状況に目を光らせ、あらゆる機会をとらえて新しいアイデアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけにとらわれません。私たちは新しいアイデアを実行に移す時、長期間にわたり、外部の理解を得ることができない可能性があることも受け入れます。
  • Are Right, A Lot
    リーダーは多くの場合、正しい判断をくだします。 そして、優れた判断力と直感を備えています。 リーダーは多様な考え方を追求し、自らの考えを反証することもいといません。
  • Learn and Be Curious
    リーダーは学ぶことに貪欲で、常に自分自身の向上を目指し続けます。新たな可能性に好奇心を持ち、探求します。
  • Hire and Develop the Best
    リーダーはすべての採用や昇進において、評価の基準を引き上げます。優れた才能を持つ人材を見極め、組織全体のために積極的に開花させます。リーダー自身が他のリーダーを育成し、コーチングに真剣に取り組みます。私たちはすべての社員がさらに成長するための新しいメカニズムを創り出します。
  • Insist on the Highest Standards
    リーダーは常に高い水準を追求することにこだわります。この水準が必要以上に高いと感じる人も少なくはありません。リーダーは継続的に求める水準を引き上げ、チームがより品質の高い商品やサービス、プロセスを実現できるように推進します。リーダーは水準を満たさないものは実行せず、見逃さず、問題が起こった際は確実に解決し、徹底的な再発防止策を講じます。
  • Think Big
    狭い視野で思考すると、自分が想像する以上の大きな結果を得ることはできません。リーダーは大胆な方針と方向性を示すことによって成果を出します。リーダーはお客様のために従来と異なる新しい視点を持ち、あらゆる可能性を模索します。
  • Bias for Action
    ビジネスではスピードが重要です。多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、過剰な調査や検討に時間をかける必要はありません。計算されたリスクを取ることに価値があります。
  • Frugality
    私たちは少ないリソースでより多くのことを実現します。倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません。
  • Earn Trust
    リーダーは注意深く耳を傾け、率直に話し、誰にでも敬意をもって接します。たとえ気まずい思いをすることがあっても間違いは素直に認めます。リーダーは自分やチームの体臭を香水と勘違いすることはありません。リーダーは常に自らを、そしてチームを最高水準のものと比較し、高みを目指します。
  • Dive Deep
    リーダーは常にすべての階層の業務に気を配り、詳細な点についても把握します。頻繁に現状を検証し、指標と個別の事例が合致していないときには疑問を呈します。リーダーが関わるに値しない業務はありません。
  • Have Backbone; Disagree and Commit
    リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。
  • Deliver Results
    リーダーはビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、適正な品質でタイムリーにやり遂げます。どのようなハードルに直面しても、立ち向かい、決して妥協しません。
  • Strive to be Earth’s Best Employer
    リーダーは、職場環境をより安全に、より生産的に、より実力が発揮しやすく、より多様かつ公正にするべく、日々取り組みます。リーダーは共感を持ち、自ら仕事を楽しみ、そして誰もが仕事を楽しめるようにします。リーダーは自分自身に問いかけます。私の同僚は成長しているか? 十分な裁量を与えられているか? 彼らは次に進む準備ができているか? リーダーは、社員個人の成功に対し(それがAmazonであっても、他の場所であっても)、ビジョンと責任を持ちます。
  • Success and Scale Bring Broad Responsibility
    Amazonはガレージで創業して以来、成長を遂げてきました。現在、私たちの規模は大きく、世界に影響力を持ち、そしていまだに、完璧には程遠い存在です。私たちは、自分たちの行動がもたらす二次的な影響にも、謙虚で思慮深くありたいと思います。私たちは、社会、地球、そして未来の世代のために、日々成長し続ける必要があります。一日のはじめに、お客様、社員、パートナー企業、そして社会全体のために、より良いものを作り、より良い行動を取り、より良い企業になるという決意を新たにします。そして、明日はもっと良くできると信じて一日を終えます。リーダーは消費する以上に創造し、常に物事をより良い方向へと導きます。

    About Amazon Japan

Amazonでは入社試験、入社後の評価は全てこのOLPに沿って進められます。自身が解釈しているOLPの内容が合っているのかすり合わせることができる良い場でした。また各Job Level/ポジションで重要とされているOLPも異なるため新卒に求められるOLPは特に何かをこの場で確認できたのはその後の面接で大きく役に立ちました。
新卒ということで社会人としては真っ白な状態から1年目でManagerとしてワークしないといけない。それがオペレーション総合職の新卒に求められる像です。そう考えるとLearn and be Qurious, Earn Trust, Ownershipあたりはマストで必要でしょう。
OLPについては後日詳細を解説した記事を準備予定です。

2日目

2日目は午前中は1日目の続きということで更にAmazonとオペレーション総合職について知る場でした。こちらもセッション毎に担当社員から説明を受け、最後に質問という流れでした。
正直のこの後に控える面接が頭をチラつき集中が難しかったですが、それでも生の現場の様子を知れたりとインターンシップでないと知ることができない内容ばかりでした。

一次面接 – Amazonの面接官になった今振り返ると

2日目の午後はいよいよ面接でした。例外はありますがAmazonの面接形態は新卒でも中途でも、インターンシップでも本選考でも以下の通りです。今回の面接は一次面接に当たるPhone Screenとなります。また各面接官には担当するOLPが割り当てられ、一次、二次面接官全員で採用しているポジションに必要なOLP全てを確認できるようになっています。

  1. 書類選考
  2. 一次面接 (Phone Screen)→配属部門の上司が担当
  3. 二次面接 (Loop)→人事+配属部門の上長(複数名)
  4. 内定

面接官はFCの恐らくL5の方でした。面接時間は1時間。軽く自己紹介やインターンシップの感想などを話した後、本題の面接に移りました。志望動機などは自身の学問についてはほぼ聞かれずとにかくガクチカについて話す時間がほとんどでした。
私は当時所属していた学生が100名ぐらい所属するアルバイトで業務改善を行なった話をしました。
特徴的だったことと面接官になった今、どういった意図だったかをまとめました。Amazonの面接対策のヒントになれば幸いです。

ガクチカの深堀はロジカルに話す

ガクチカの概要をSTAR形式で話した後、各項目それぞれをガンガン深掘りされました。
「具体的な問題点は何だったの?」
「どうしてその問題が起こったの?」
「問題の根本原因は?」
ここで面接官が知りたいことはロジカルに物事を捉えることができているかという点でした。

例えばAという問題が表面化します。Aの要因はBで、Bが起こった根本原因がCとします。
表面化しているAに対処しがちですが、これでは根本原因の対処ができていないので再度問題が起こる可能性があります。表面に見えているものではなくその奥に潜む根本から物事を捉え、対策ができているかというロジカルシンキングがAmazonの面接では求められました。

どのOLPを面接官は見ているかを質問から察する

面接で深掘りをされる中
「業務改善の為に新しいプロセスを導入した時、なんでやろうと思ったの?」
「導入するために困難だったことは?」
といったなぜ自身がやったのか、やり遂げるためにどんな工夫をしたのかをかなり突っ込まれました。これはOwnershipを見られているのかな?と思い、全てはお客様に通じるというCustomer Obsessionと絡めてお話をしました。
前述の通り、各面接官にはOLPが割り当てられます。よってどれだけ良い面接をしても各面接官が担当しているOLPの力があることを表現できなければ落ちます。
そしてどのOLPについて知りたがっているかは面接の中にヒントがあるなと感じました。私の場合、面接で話すべきと感じたOLPと面接官が知りたいOLPが合致したのだと思います。

成果は定量的に話す

Amazonはデータドリブンの会社です。全ての物事を数的データに基づいて議論します。
私のガクチカでも成果を定量的に表現できるよう、○時間の業務を削減しました。人件費で○円削減しました。などの定量的なアウトプットを話せるように準備していました。

インターンシップ終了と二次面接の案内

面接終了後、参加者全員で集まりクロージングをしました。
初めての本格的な面接を経験したということもありどっと疲れました。。。

インターンシップが終わり丁度1週間後。人事から二次面接の案内と日程調整の依頼がメールで届きました。
面接では質問にはある程度答えられたものの、まさか通過できると思っておらずすごく嬉しかったです。
日程調整を行い、二次面接は1週間後に設定されました。

続く。

タイトルとURLをコピーしました