こんにちは。ぺちです。
本記事ではAmazonの応募から内定までの流れを解説します。
Amazonでは他社と同様面接を数度実施した後に内定が出ますが、その面接のタイミングや内定までの流れが一部異なる部分があります。
これを理解した上で面接に臨むことで自身が今どこまで内定に近いのかを明確にでき、準備もやりやすくなるかと思います。ぜひ最後までご覧ください。
応募~内定までの流れ
Amazonの面接では基本的に以下の流れで内定まで進みます。
一部AWSなどでは一次面接の際に技術テストとして出された条件に対して所定時間内でプログラムを組むなどの試験が追加でありますが、大まかには全職種同じ流れと思っていただいて問題ないです。
- 書類選考履歴書、職務経歴書の提出
提出書類をもとにHiring Managerが書類選考
- 一次面接Phone screen
Hiring Managerによる面接 (技術職では技能テスト実施有)
- 二次面接Loop Interview
Job Level -1名と連続で面接
- 内定リクルーターより内定通知
※Hiring Managerとは採用責任者の意味で、採用となった場合直属の上司となる方です。
以下のセクションでより詳しく見ていきましょう。
①書類選考
応募の際に提出する履歴書、職務経歴書を基にHiring Managerが面接を実施するかを判断します。この後に示す「Q.どんな準備をすれば有効な面接対策になるのか」の観点を基に判断をします。特に職務経歴書が重要になってきます。以下の観点から職務経歴書を用意されている方は通過率がぐっと上がります。
- 新しいことにチャレンジしている。改善を行っている
- チャレンジや改善の中でメンバーと協力して行っている
- 実績を定量的(達成率、売上など)に記載している
- メンバー、部下、同僚の成長に貢献している(L4以上の方)
②一次面接 – Phone screen
Hiring Managerによる一次面接です。基本的に一次面接、二次面接では各面接官にそれぞれ担当のOLPが与えられ、OLPを体現する人物かを判断します。よって一次面接、二次面接は確認されるOLPが違うだけで面接自体には大きな違いはありません。
私がHiring Managerを担当した時は応募頂いたポジションに対して最低限のアウトプットを前職でされいている方は基本的に一次面接は合格としていました。ただこの「最低限のアウトプット」がAmazonはレベルが高いため、しっかりと実績を含め準備が必要です。しかし注意が必要なのは実績の粒間もある程度重要ですが、最も重要なのはOLPを体現できるかです。OLPを発揮できていると判断できれば粒間がある程度小さくても問題はありません。(特に新卒採用では粒間は全く気にしません)
③二次面接 – Loop Interview
一次面接通過者に対して、数日に渡り複数名で面接を行います。
Amazonでは基本的に二次面接はJob Level -1名の人数だけ行います。例えばL4のポジションに応募している方は4-1=3名が二次面接を実施する人数となります。
二次面接では前述のとおり、OLPの配分が異なるだけで一次面接と面接の形態は変わりませんので一次面接を通過された方は自信をもってそのまま二次面接に臨んでください。
④内定
最終的な内定は一次面接を担当したHiring Managerと二次面接の面接官全員で会議を行い、そこで最終的な合否を出します。
Amazonでは「今いるAmazonの同じポジションのメンバーの上位半分以上に値する人材か」という厳格な判断基準を基に合否を判断します。
この基準を設けることで優秀な人材の採用に繋げています。よって会議でも各面接官が担当したOLPを体現しかつ、この基準を満たしているかを議論します。
結果、内定となった場合にはリクルーターより内定の連絡が入ります。
Amazon面接のよくある疑問点
ここではAmazonの面接におけるよくある質問や疑問をまとめています。
面接の通過率はどれぐらいか
応募される方が一番気になる通過率。Amazonは一般的には通過率が低いと言われています。具体的な数字はAmazonから公式ではもちろん出ていませんが私の体感は以下の通りでした。私は面接官として主にL3,L4の面接を実施してきましたが以下はL4の通過率で応募~内定は7.5%程。L3の場合はもう少し通過率は上がり最終的な応募~内定は20%程と考えます。
- 書類選考→50%
- 一次面接→30%
- 二次面接→50%
- 応募~内定→7.5%
Q. どんな準備をすれば有効な面接対策になるのか
Amazonの面接は特殊であり、基本的に志望動機や入社後こんなことがしたいなどは聞かれません。全てこれまでの実績や経験に焦点を当て、面接を行います。
面接で意識すべき点はたくさんありますが特に重要な点は以下となります。
- Our Leadership Principlesの理解とそれを体現できる人物であるか
- ロジカルに物事を捉え、話ができるか
- データを基に定量的に物事を捉えることができるか
- 個人の努力ではなく仕組みで解決することができるか
特に一つ目の「Our Leadership Principlesの理解とそれを体現できる人物であるか」という項目は最重要であり、これが全ての準備のベースとなります。
こちらに関しては以下の記事にてより詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
Q. バーレイザーは存在するのか
よくAmazonの面接対策ページを見るとバーレイザーの存在が記載されています。バーレイザーとは全面接官の中で最も力を持った人物で、バーレイザーが合格としない限り例え他の全面接官が合格と言っても内定とならないという存在です。
ただ、少なくとも現在のAmazonの採用においてはバーレイザーは少なくともL6やL7以上の採用にしか登場しません。
バーレイザーが存在しないL5以下の面接では全面接官が同等の発言力を持っていますが、最終的な判断はHiring Managerが下します。なぜなら採用責任者であり採用後の育成責任があるからです。よってそういった意味では一次面接が重要になってきますね。
Q. 合否連絡はいつ来るのか
各選考の合否結果は基本的に5日以内に応募者に通達されます。Amazonでは応募者にもAmazonの選考体験をより良いものと感じていただこうというCustomer Obsessionを重要視しており、待たせないというポリシーの元5日以内に各選考の結果を出せるようにスケジュール調整がされます。
最後に
今回はAmazonでの面接の流れについて、実際に面接官を経験した立場からお話を致しました。
本ブログではAmazonの新卒、転職対策について様々な記事を書いています。特に面接の中で対策すべきこともどんどん記事にしていきますので他の記事もぜひご覧ください。
